takehara-biz’s blog(2026ラーケーション日記)

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応用情報(令和7春)の午後問2経営戦略問題の解説

令和7年の春季試験に出題された応用情報の午後の問2(経営戦略)の問題について、自分なりに解説していきます。

www.ipa.go.jp

問題文の整理

フィルムカメラ中心のD社が、保有している複数の事業を再編する話。

使用された理論:アンゾフの成長マトリクス、クロスSWOT分析

①D社の成長戦略の振り返り

アンゾフの成長マトリクスを用いて、既存事業をマッピングした。

D社の既存事業は、「素材」「映像」「医療」の3つから構成されている。

②成長戦略策定のための環境分析とクロスSWOT分析

(1) 外部環境(D社ではなく市場の話)

以下、問題文で箇条書きで書かれていた内容を短くまとめた。

  • (1-1)  素材市場は現状OKだが、油断はできない。
  • (1-2) 映像市場はNG。
  • (1-3) 医療市場は将来性あり。
  • (1-4) 医療市場は、エイジングケア、機能的なヘアケア市場が将来性あり。

(2) 内部環境(D社の話)

  • (2-1) 素材、映像、医療の順に売り上げが多い。
  • (2-2) 素材はOK。
  • (2-3) 映像はNG。
  • (2-4) 医療は現状そこそこだが、将来性あり。
  • (2-5) D社の強みはコア技術。これを医療向けに活用すると良い。
  • (2-6) 知名度がある。

それ以降のパラグラフ

  • 素材市場では、クロスSWOTを活用すれば勝機はある。1-1と2-2にマッチ
  • 医療市場は、新事業の見込みあり。課題は資金の確保と、事業化のスピード。1-3、1-4、2-4、2-5、2-6にマッチ。

③多角化戦略の検討

医療の中でもヘアケア市場にターゲットを定めた。

  • (3-1) クロスSWOT分析結果にマッチしている。
  • (3-2) 市場の成熟度と参入済み他社、および自社の知名度を検討した結果、勝機がある。
  • (3-3) 設問1の部分
  • (3-4) 金と時間はかかるが、(医療市場の)事業環境の変化はそれを待ってくれない。
  • (3-5) 新規事業が実るまで既存事業も重要である。

それ以降のパラグラフ(D社の経営資源の活用について)

  • (4-1) 経営資源を再配分する
  • (4-2) 素材と医療を重視する。
  • (4-3) 経営資源は外部から獲得することも視野に入れる。3-4と3-5にマッチ。

アンゾフの成長マトリクス

経営学に登場する有名な概念の1つです。

mirasapo-plus.go.jp

既存市場・事業から軸足をずらすほど、リスクが大きくなりますが、その分成功した時のリターンが大きくなります。

世の中のヒット商品には、この概念で説明できるものがいくつかあります。

クロスSWOT分析

こちらも有名な概念です。

環境(機会と脅威)と自社(強みと弱み)を分析し、それらを掛け合わせることで推進や撤退の判断を行います。

relic.co.jp

設問を解く

設問1

(1)

2-5にD社の強みの会社があり、それを応用して新製品の開発ができる(見込み)という話があるので、ここが答えとなる。

(2) 

シナジー。これは問題文中から答えを探すのではなく、知識で回答する問題。

www.bizreach.jp

 

上のリンク先の「アナジー効果」という言葉が印象的でした。

英語のanを頭につけて、意味をひっくり返したものですね。

大企業がよく、一元管理と称して、微妙に異なるものを無理やり統合して、前の方がマシだったということがありますが、これもアナジー効果なのでしょう・・。

設問2

(1)

空欄の前後を読んで、国語の現代文のテクニックで解く。

(2)

1-4、2-5を元に回答する。

設問3

(1)

知識で解く問題。上に貼ったアンゾフの成長マトリクスの関連リンク先のWebサイトで、これらが説明されている。

ここでの「水平」「垂直」というのは、ビジネスを原料の仕入れ〜販売までを上から下に流れる川のイメージで考えると良い。

(2)

問題文の冒頭に「D社の経営層は、今後の事業環境の変化に対応できるかどうかを懸念していた。そこで、事業環境の変化によって生じる前者の事業リスクに対応するために〜」とあるので、これを元に回答を組み立てる。

(3)

1-2、2-3、4-1、4-2を元に回答を組み立てる。

(4)

3-4と4-3を元に回答を組み立てる。

解説をしてみた感想

解答の中に、「映像関連事業の売却」とありますが、言うは安く行うは難しかなと感じました。日本の正社員は安定を求めることが多いため、現場からの反発が予想されます。競合他社が採用してくれれば良いのですが、市場(映像フィルムの媒体)自体に将来性がない場合はなかなか難しいです。労働者側も外部環境分析は定期的に行なって、自分のキャリア構築を見直すと良いでしょう。